原毛洗い すすぎ は?

福岡市の西、美しい海が広がる糸島で「糸を作り、糸を遊び、糸を楽しむ」をモットーに活動している糸紡ぎの拠点。
それが工房Te・Teさんです。
2015年に糸島の古民家の倉庫の2階で糸紡ぎを主体に活動を開始した工房Te・Teさんはメンバー制の「糸紡ぎと手織りの教室」開催。
これまでも多くの生徒さんを迎え入れてきました。
2023年には教室の名称を「Labo Te・Te」に改称。
ここではまさに「糸を創り、糸を遊び、糸を楽しむ」のモットーが具現化され始めています。
羊毛という自然の恵みから自らの手で糸を紡ぎ出す喜び、楽しさ。

そして、その糸を使って世界に一つだけの作品を生み出す達成感、喜びをメンバーのみんなで共有できる場所と言えるでしょう。
手仕事を通して日々の暮らしに彩りを添えたいと思う人々のための特別な空間。

もちろん、Te・Teさんはご自身の活動をSNSで発信されていますが、今回は「伊都の国洗剤hinata」に関して発信された投稿ページを要約したものを皆さんにご紹介したいと思います。
この投稿ページを開設するに当たり、Te・Teさんにもインタビューをさせて頂きました。
「はじめに」と「あとがき」で詳しくTe・Teさんからのお言葉を載せています。

SNSで発信されていた記事のいくつかは「その①」〜「その④」で要約して掲載させていただきました。
hinata洗剤の掃除洗濯だけでないユニークな使い道を発見し、hinata洗剤を日々楽しまれているTe・Teさんの体験談をご紹介ができることを、私たちも嬉しく思っています。
伊都の国洗剤 hinata
「はじめに」
羊毛愛好家さん、
原毛洗いどうしていますか?
羊毛に魅せられ、糸を紡ぎ、織り、編む日々を送る私にとって、作品の出発点になるのは羊さんが恵んでくれる「原毛」です。
ふかふかと温かく、時に個性豊かなその素材は想像力を掻き立て、ものづくりの喜びを与えてくれます。

しかし羊毛を愛するそんな私でも少しだけ億劫になってしまうこと。
それは「原毛洗い」なのです。
「汚れをきれいに落としたいけど、フェルト化はさせたくない」
「すすぎは大量の湯が必要だし体力的にも大変…」
「夏場の暑い時は汗だく」
私も毎年原毛洗いをしていますが正直言ってあまり好きな作業ではありません。
なので何年も昔の原毛がそのまま押し入れに…、なんて事も!
しかしそんな私の原毛洗いに対する概念を根本から覆し、むしろ「楽しい!」とさえ思わせてくれる夢のような洗剤と出会ったのです。
それが糸島発の洗剤「伊都の国洗剤hinata」でした。

このページでは私がhinata洗剤と出会い、その驚きの洗浄力と使いやすさに感動し、原毛洗いが楽しくなった体験を皆さんにお話ししたいと思います。
少しでもご参考になれば幸いです。
工房Te・Te M
挑戦その①
脂分の多いポロワスを洗う
まず最初に試したのは4年前に購入して保管していたポロワスという種類の原毛です。
比較的脂分が多い品種ですが、今回のポロワスはイギリスで「服を着て育った」とされるお嬢様ポロワスでしたので汚れは少なめです。
洗剤濃度:hinata洗剤6%
湯の温度:60℃
漬ける時間:1時間
結果:まさかの「素晴らしい洗い上がり!」

本当に驚きました!
漬けた後、脱水にかけただけで艶々の洗い上がりでした。
本当にすすぎなしです。
脂分の多い原毛は二度洗いする事もあるため、一回で洗い上がったことは私にとって大成功でした。
すすぎが不要なため羊毛への摩擦がほとんどなく、フェルト化がおさえられ、フサもクリンプも洗う前とほとんど変わらず柔らかさが増したようです。
かなりの節水になったのも嬉しい事でした。
hinata洗剤で原毛が洗える!と大発見した気になった私は調子に乗って後日洗剤濃度を変えて同じポロワスを洗っています。
それも追記しておきます。
洗剤濃度:hinata洗剤3%
湯の温度:60℃
漬ける時間:1時間
結果:湯に浸した時の汚水は少し薄かったものの、毛先の汚れはカーディングで簡単に取れる範囲。
完全に乾かすとふっくらムチムチ!
3%でも十分に洗浄力があることが確認できました。
hinata洗剤の「剥がした汚れは洗い液の中に落としたままで洗濯物にはもどさない」という特許技術と、自然に優しい植物由来の成分が原毛洗いにも適しているということがこの時初めて分かったわけです。
私としては、世紀の大発見!革命!
と言わんばかりに興奮したことを今でも覚えています(笑)。
挑戦その②
国産羊毛を洗う
適度な脂分を残す濃度調整
次に挑戦したのは2年前に購入した国産サフォーク(カラードでグレーと茶のミックス)です。
北海道のトマムシープファームさんの金賞受賞原毛で、大半は洗っていましたが少しだけ手元にまだ洗わずに残していました。
2年の間に毛先の汚れが黄ばんでしまっていました。
まずは前回のポロワスと同じ条件で洗いました。
(洗剤6%、温度60℃、時間60分)
原毛の一部の汚れはひどかったので1時間つけた後の脱水前に汚水を切り、全体に40℃のシャワーをかけました。
揉んでいません。かけるだけです。
その後脱水。結果は、、汚れはきれいに落ちていたのですが脂分が取れすぎていて少しパサパサ。反省点が見つかりましたね。
となると国産サフォークに適した洗剤濃度はどれくらい?という疑問が湧いてくるわけで、、再度チャレンジです!
洗剤濃度:hinata洗剤2%
お湯の温度:40℃
漬ける時間:1時間
結果:「バッチリでした!!」

脂分を取りすぎることなく、ふっくらむちむちの洗い上がりに大満足!国産サフォークは2%程度のhinata洗剤の濃度が適していることがわかりました。
また、原毛の種類によって洗剤のパーセンテージを変える工夫が必要だという大切な気づきを得ました。
挑戦その③
クリンクリンのゴットランド
60℃でなく40℃でも大丈夫!
続いてのターゲットは、クリンクリンのフサを崩したくないゴットランドです。
すすぎ不要のhinata洗剤はこのデリケートな羊毛にこそふさわしいはずです。
洗剤濃度:hinata洗剤3%
お湯の温度:60℃
漬ける時間:1時間
結果:「バッチリ!!」

ものによっては脂の粘りも匂いも強い英国産ゴットランドですが、本当に静かにつけるだけで、しかもすすぎなしでとてもきれいになりました。
不必要に触らないのでクリンクリンもきれいなままです!
この後少しさらに大胆なチャレンジを思いつきました。
このhinata洗剤はもともと海洋タンカーの自己処理研究を経て誕生した洗剤の技術を使って生まれた物。
「海で実力を発揮できる洗剤をわざわざ60℃にする必要ある??」と疑問に思いまして、、。
家庭での原毛洗いを考えると60℃のお湯を作るのは案外と大変です。
特に冬場はすぐ温度が下がってしまいます。
もし40℃でOKなら、家庭の給湯器の温度を少し高めの50℃に設定するだけで40℃〜45℃の温度の湯は簡単に計温なしでお鍋に準備することができるでしょう。
で、再度チャレンジ!
洗剤濃度:hinata洗剤3%
お湯の温度:40℃
漬ける時間:1時間
結果:「バッチリ!!40℃でもきれいに洗えていました!」
これは本当に画期的な発見でした。
従来の「原毛洗いは60℃」という固定観念が覆ったわけですから。
光熱費も時間も大幅に削減できるこのhinata洗剤を使う洗い方は、原毛を扱う方々にとって朗報ではないでしょうか。
挑戦その④
水洗いという高いハードル
&ミドちゃんの名言
40℃での成功に気をよくした私はちょっとばかり気が大きくなってしまったようです。
「水洗い」へと挑戦のハードルを上げました。
さあ、どうなるのかな?
素材は前回と同じクリンクリンの英国産ゴットランドです。
洗剤濃度:hinata洗剤3%
お湯の温度:水です
漬ける時間:1時間
結果:「あはは、ちょっとハードル高かったですね(汗)脂分残ってます」
原毛の汚れは落ちていたものの、触ると少し脂分が残っていました。
やはり一年間お風呂に入っていない羊さんの汚れは手強かったです。
このことをhinata洗剤のスタッフ、ミドちゃんに話したところ、「やはり羊ちゃんお湯に浸かりたいんですね〜」というお返事が(笑)。
でも私その時ハッとすると同時にストンと腑に落ちたんです。
科学的な洗浄力を追求するだけでなく大事なのは原毛を扱う時の優しさなのかな?って。
ミドちゃん、まさに名言でした。

また先程の原毛ですが、すぐに再度40℃の湯に浸しhinata洗剤を1%程度チョロっと垂らして1時間つけたところ、前回と同じようにふっくらクリンクリンに洗い上がりました。
原毛洗いはまだまだこの後も続いているのですが、ここまでの一連の実験を通じて私なりのhinata洗剤を使った原毛洗いのコツが確立されました。
お湯の温度:40℃〜60℃(給湯器の温度設定を50℃〜60℃にして出てきた湯温で、冬でも大丈夫だと思います。)
洗剤濃度:hinata洗剤:2〜3%(これは原毛の種類や汚れ具合で調節しましょう)
浸す時間:1時間(ただ浸すだけ)
すすぎ:基本的には不要ですが、家庭の洗濯機を使う場合はやはり汚水がついたまま脱水機に入れるのは抵抗があります。
その時は40℃のお湯のシャワーを汚水が出なくなるまでかけてやりましょう。
揉んだりはせず、かけるだけ〜。
量が多い時は優しく裏返してあげたりして全体にシャワーをかけてあげましょう。
私は汚れが軽い場合でもシャワーをかけています。
脱水:1分程度

これはあくまでも私個人の私見です。
皆さまそれぞれにやり方があると思います。
ご自分に合ったやり方で楽しく原毛を洗っていただけたらと思います。
あとがき
hinataとの出会い
私が暮らす福岡県糸島市は豊かな自然に恵まれた美しいところです。
たくさんの物作り作家の工房に加え、地域に根差した糸島発の食品や商品も多く、そんな素晴らしい物たちに触れる機会が多々あります。
そんなある日、ふと目に止まったのが糸島で生まれた「伊都の国洗剤hinata」でした。
正直なところ洗剤はすでに使っているものがあり、お店の人から熱心な説明を受けましたが「へえ〜、糸島にもこんな洗剤があるんですね〜」くらいの受け止め方でした。
ですが、この洗剤はなかなかのエコ洗剤だったようで、私の周りにも使っている方が多く、皆さんが口々に誉めるのです。
ちょうど大掃除の時期だった事もあり、量り売りで購入してみました。
家中の拭き掃除に大活躍してくれた後、感動したのは窓拭きでした。
二度拭きが要らず一度ですっきりの拭き上がりに感動でした。
掃除を通してこの洗剤の実力を実感した次はお洗濯に挑戦です。
すすぎ不要、おまけに柔軟剤も不要、、。半信半疑でしたが「あ〜ら不思議!」ふつうに洗えていました。
その後ダウンやセーターもhinata洗剤で洗い始めるのですがフカフカな洗い上がりです。
ある時、
「これって原毛洗いに応用できないかしら?」
「hinata洗剤で原毛を洗うとどうなる?」
この思いつきが原毛を洗うことの始まりでした。

ふとした思いつきから実験と称してSNSで発信の「すすぎの要らないhinata洗剤で原毛を洗うシリーズ」は、今では私の定番となっています。
すすぎが要らないだけでもこんなにも楽になると実感できた今、あれほど億劫だった原毛洗いが全然負担でなくなりました。
hinata洗剤に出会う前の原毛洗いは「洗うだけで精一杯」でいつも疲れが残っていました。
でも今では楽に洗えるようになった分、洗い上がった原毛を見て「これで何を作ろうかな?」と想像する余裕が出てきました。

体力的な負担が大幅に減ったことは本当に今の私にはありがたいことです。
原毛の状態によっては洗い方も工夫しないといけないかもしれません。
そこは長年の経験で乗り越えたいと思います。

このシリーズが少しでも原毛洗いに悩む皆さんの参考になれば幸いです。
そしてhinata洗剤が皆さんの生活をより豊かで楽しいものにしてくれると信じています。
工房Te・Te M
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Te・Teさんの体験が証明するように、伊都の国洗剤hinataは、原毛洗いの常識を覆す画期的な洗剤です。
水と光熱費を節約しながら、大切な羊毛を優しく、そして確実にきれいに洗い上げる喜びをあなたもぜひ体験してください。
また、Te・Teさんの投稿内容で質問などございましたら、以下のリンクからお問い合わせください。
伊都の国洗剤hinataよりお取り継ぎいたします。